2011年10月23日日曜日

円は強くありつづけるか?

先日、ドルについて触れました。

短期的にはドルは強くなっていくと思います。

EFSFが可決されれば、
数日間はユーロが上昇するかもしれません。
しかし、それはユーロを売っている人たちが買い戻すだけであり、
新たにユーロを買っていく人はいないでしょう。

なぜなら、EFSF以上にユーロが上昇していく材料がないからです。

ギリシャは何らかの形で破産しなければならないと考えています。

そして、ユーロ圏での破産が起これば、
ユーロが強くなる可能性があります。
ドルは、ギリシャの問題と比べれば、
比にならないほど多くの問題を抱えているからです。


ただ、UK(イギリス)も大きな問題を抱えています。
ユーロ危機の後はポンド危機になるかもしれません。



さて、今回は円について、強い通貨であり続けるのか
ちょっと考えてみたいと思います。

日本の景気は長い間回復していないし、
出生率が低くて、
年齢層は逆ピラミッド型だし、
政府が借金をしまくって、
その借金は1,000兆円を超えそうだ。
なんで、こんな円高なのか理解できない。

そういう話をよく聞くように思います。

しかし、そんなに日本の将来に悲観的であるならば、
日本国債がどうしてあんなに低金利なのか
不思議だとは思わないのでしょうか。

金利の低さは信用の高さを表しています。
日本国民の多くの人が悲観的であるにもかかわらず、
長年日本の金利は低いまま、
日本国債は高い信用を得ているのです。

日本円は、そのずば抜けた金利の低さを利用されて、
海外の投資の資金とされました。
2007年までは景気も上向きで、
日本円が資金とされるため市場で、
円は売られ、円安になっていました。

今、その逆のことが起きているにすぎないと考えます。
世界中に投資されていた資金が引き揚げられ、
資金とされていたが円が戻されていると考えています。

それを予測している投資家が円を買うために
さらに円高になるということでしょう。

だから日本の強さを信頼して、
円を買っているというわけではないと思います。

私は、第2のリーマンショックが去れば、
やがて円は弱くなっていくだろうと思います。

そして、問題は日本国債。
株安になれば、その逃げ道として国債が買われるかもしれません。

しかし、国債は歴史的な高値の状態にあり、
国債がいい投資になるとは到底考えられないのです。

そう遠くない将来、金利は大幅に上昇することになると考えています。

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