2011年10月21日金曜日

ドル高でも円高

1か月ほど前からドルは反発し始めました。

EUR/USDのチャート by Zai FX


このところドルの強さは一服しているものの、
今後もしばらくは、ドルは強くなっていくだろうというのが
私の短期的な相場観です。

短期的というのは明日とか明後日じゃなくて、
数週間とか数ヶ月間、ひょっとすると1年程度くらいです。
3年とか数年単位でドルが強くなることはないだろうと思います。

ではドル円はどうなったかというと、
本日(10/20)、円はまた史上最高値を更新し、
1ドル75.78円をつけました。

今は、円高ドル安だし、ドル円は高値更新中で、
ドル高なんか起きていないし、
円高になってるじゃないかと突っ込まれて
しまうかもしれないので、
ドル高について少し説明を。

私がここでいうドル高というのは、
対主要通貨に対して、ドルが強くなるということです。
それ以外にも、株や金、原油など商品に対して
ドルが強くなるということを言っています。

円安ドル高とか円高ドル安はセットとして
使われるように考えている人も多いのかもしれません。
しかし、円高でも同時にドル高ということも起こるのです。
逆に円安でドル安もありえます。

例えば、2008年の夏に円高とドル高が起きました。
欧州通貨(ユーロやポンド)や
オセアニア通貨(オーストラリアドルやニュージーランドドル)が
弱くなり、円とドルはともに上昇。

円の方がドルよりも強く、円高気味に動きましたが、
他の主要通貨に比べてドル円はそれほど動きませんでした。

2008年は円もドルも強く、それでも円の方が
ドルよりもさらに強かったと言えます。


約1か月前から、対主要通貨に対して
下落し続けていたドルが反発を始めました。

これから危機がやってくれば、2008年のように
ドル高、円高、スイスフラン高になり、
株安、金安、ユーロ安、ポンド安、オーストラリアドル安など
の方向に動くと予測しています。

その危機は欧州発なのか、中国発なのか、
まだ見えてきていませんが。

ただし、長期的にはドルには悲観的であり、
保持したい通貨だとは思いませんし、
日本円もこの上昇を待って、
売ってしまった方がいいかもしれません。

日本は景気が悪いし、借金だらけで、
なんで円が強くか分からないということをよく聞きます。

長期的には円が強い通貨だとは私も思えません。

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