2011年10月12日水曜日

ジンバブエのハイパーインフレーション

歴史的な教訓としてジンバブエで
ハイパーインフレーションが起きました。

wiki: ジンバブエ・ドル

このハイパーインフレーションは遠い過去に起きたものではなく、
ほんの数年前に起きたのです。
そして、2011年現在、ジンバブエではジンバブエドルは使用されなくなり、
米ドルが使用されています。

下のグラフはジンバブエ・ドルの対ドルレートです。
メモリの単位が対数になっていることに注意してください。
1ドルが10の何乗ジンバブエ・ドルなのかということです。

当初、1ドル=1ジンバブエ・ドルとして発行されたのに、
最終的には1ドル=10,000,000,000,000,000,000,000,000ジンバブエ・ドルとかになってます。
日本語ではなんて言えばいいのでしょう?
兆(チョウ)、京(ケイ)を超えて、亥(ガイ)になるのでしょうか?


今後も世界中の政府がお金を刷り続ければ、
(刷り続けることになるでしょうが。)
ドルやユーロ、円にも同じようなことが起こる可能性があります。

ジンバブエの人々は政府がやっていることに気づいていれば、
ドルや外貨や実物資産を買っておくべきだったのです。
結局、今から見れば、1ドル=1,000,000ドルだって
安いものだったことがわかるでしょう。

しかし、だからと言って外貨を買った人が儲かったわけでもありません。
1ドルの価値は1ドルですから、ジンバブエ・ドルの価値が
急激に下がって、結局は紙くずになってしまったわけで、
ドルを持っていたからって1ドルで買えるものは
その価値しかありません。

ドルに関してもそれと同じことが言えるかもしれません。
もし、ドルが崩壊すれば、金は10,000ドルや20,000ドルを超えて、
どこまで行くのかわかりません。
しかし、それでも金1gは金1gなのです。
ドルが崩壊すれば、何万ドルだろうが、何兆ドルだろうが
紙くずは紙くずなんです。

だから、私は稼ぐためではなく、保険という意味で
すべての人がいくらかの金を持つべきだと考えているのです。
ドルに問題が起これば紙くずになります。
しかし、金は金自体に価値があり、金1gは金1gなのです。

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