2012年1月19日木曜日

ユーロの反発が始まった?

数週間前にそろそろユーロが反発するかもという予測をして、
その後もユーロは下落しましたがいったん短期的な底をついたのかもしれません。

ユーロ圏のフランスを代表する複数の国で格下げの報道がありましたが、
パッとする新しいニュースは見当たりませんね。

ここからユーロの買い戻しが始まるとユーロの反発はもうしばらく続くのかもしれません。





さて、金銀についても調整が続いています。
この先もっと下がってくれることを期待して今は買いのチャンスを待ち続けます。

2012年1月5日木曜日

そろそろユーロの反発か?

yahoo!のトップニュースで、山岡大臣が
ユーロの破たんを予測する発言をしたと報じられました。

僕の考えでは今年もユーロの下落は続くだろと考えていますが、
ユーロの破たんとか崩壊が起きるとは考えていません。
そもそもこういったニュースが出るとき、
相場は反対の動きをしたりするものです。

そういうことで、そろそろユーロが反発してもいいのではないかと
考えてますが、ここらへんがユーロの底だとも思ってません。
反発があったところでそののちに安値を更新するだろうと持っています。




山岡大臣は発言の中で中国バブルの破裂にも言及しています。
確かに中国の一部(海岸部の不動産)はバブルで、
それが破裂し始めた感じがしますが、
それで中国経済の発展が長期低迷期に入るとか
日本のバブル崩壊後のようになるとは思えません。

一時的なバブル崩壊があっても、中国経済が発展し続けることは
中国に行ってみれば感じることができるのではないかと思います。

2011年12月30日金曜日

金の下落、ユーロの下落

2011年の最後の最後になって、ユーロは一時的に100円割れ、
金も1500ドル台へと下がってきました。

どちらも今のところ想定内の動きです。

来年はユーロの90円台、さらに80円台がある可能性も捨てられません。

ECBはEU圏の銀行に低金利で資金を提供する策に出ましたが、
これもまた借金を膨らましただけで問題を大きくしてしまいました。

EUの問題はさらに大きくなり、現金が必要になった人は
さらに多くの金を売り払うことになりそうです。
ECBやIMFも金を売る可能性も出てきました。

その時に金は下がるでしょうがこの期間で、
弱い買い手から強い買い手に移っていくことになるんじゃないでしょうか。

金・銀などの実物資産をまだ持っていない人は
2012年にチャンスが来るのんじゃないかと思います。

2011年12月14日水曜日

ユーロの下落

海外などに出かけることが多くしばらく更新しませんでした。
その間にも為替は動いていますね。

予測通り、ユーロが下落してきました。
ユーロ/ドルは安値更新です。

ユーロ/ドルの日足チャート

ユーロ/円についてはまだ前回安値を更新していません。
このまま一直線で下落していくとも思いませんが、
時間の問題で安値は更新していくと思います。

今は円高でユーロが安いと思ってユーロを買うことは危険です。
ユーロの100円割れはそれほど遠くないと思ってます。


ドル/円についても想定通りというか、
ドルも強いし、円も強いのであまり動いてません。

正直、震災後の急激な円高でドル/円の円高は転換するかもと
考えてしまいましたが、足もとの経済状況をみると
円はますます強くなっていきそうに思えます。

円を持っている人はしばらくなにもしないことがいいのかもしれません。

2011年11月15日火曜日

イタリアの首相交代

先日、イタリアの顔として17年間続いたベルルスコーニに変わり、
経済の専門家とされるマリオ・モンティが首相に就任しました。

経済の専門家が就任したことで、
欧州の経済危機を乗り切れるかということが
話題となっているようです。

しかし、欧州の問題がこのまま解決に
向かうとは考えられません。

そもそもこの欧州の危機の根本が
何なのかについて誰も何も語っていません。

根本は欧州全体に広がる大きな借金であり、
その借金が返せないことが問題なのです。

ギリシャがデフォルトすると国債を買っていた銀行は
損を被ることになりますが、銀行はそれをしたくないのです。

しかし、そうしないで引きのばすことで
ますます借金は増えていっています。

実際、少し前に決まったEFSFでは欧州には補てんする
お金がない(ドイツが出し渋っているだけ?)のに、
レバレッジをかけて補てんする法案が通ってしまいました。

2,900億ユーロしかないのに1兆ユーロの債務を
保証するというのです。

これはCDSの問題と同じです。
どこかの会社が破たんした場合、CDSという保険をかけていたのですが、
連鎖的に倒産してしまうとCDS自体の保証がなくなってしまうのです。

経済の専門家マリオ・モンティも
小手先の技を使って延命をはかることは得意そうですが、
借金を減らすことを考えているようには見えません。

2011年11月7日月曜日

金リース・レート

預金をしていれば金利が付きますが、
金はモノだから保有していても金利が
つかないというのが世間の常識だと思います。

しかし、金でも金利をつけることが可能です。

金を貸し出すことによってそれに対する金利をもらうのです。
その金利を金リース・レートと言います。

金リース・レートはJPモルガンによって開発されました。

金リース・レートが開発される前は、
各国の中央銀行は金を保有していましたが、
その金には金利が付きませんでした。

さらに80年代から90年代にかけて
金価格は下落を続け、
一時は中央銀行が金を持つ意味はないとさえ
言われた時代がありました。

そういう中で、金を貸し付けて金利をつけようと考えたのです。
頭いいですね、JPモルガン。

では、誰が金を借りるのでしょうか?

鉱山会社や宝飾業者です。
鉱山会社や宝飾業者は価格が高いうちに金を借り付けて、
市場で売ってしまいます。
そして、金価格が下がった時に生産した金で
借りた金を返却するということです。

中央銀行は金を貸し出して、
金に金利が付いて返ってくれば損はしません。
(貸し付けた金が必ず戻ってくるとは言い切れませんが。)

しかし、鉱山会社の意に反して金価格が上昇した場合、
鉱山会社は本来得られる利益よりも
低い利益しか得られないことになります。

2011年11月4日金曜日

アメリカ国債 債務残高 その2

今年、2011年の8月頃に問題になっていた米国債のデフォルトについてですが、
結局、アメリカの議会は債務上限を引き上げ、デフォルトは回避されました。

今は米国の問題は表に出てこず、
マーケットはユーロの問題に注目をしています。
私にはEFSFでユーロの問題は治まったという見方には懐疑的です。
ユーロはさらなる下落を見ることになるでしょう。

話は米国債の問題に戻りますが、当時、
アメリカは債務上限を14.3兆ドルと定めていましたが、
今年の5月にその債務上限を超えてしまうことがわかり、
国債の返済が滞って、デフォルトを迎える可能性があるとされていました。

しかし、結局は債務上限は引き上げられ、
デフォルトには至りませんでした。
債務上限はその前から毎年のように引き上げられていましたが、
結局は今回もデフォルトを避けるためにさらに借金を重ねたのです。

では、アメリカがデフォルトせずに債務上限を引き上げたからといって、
ハッピーなのでしょうか。
私はむしろ、アメリカがデフォルトしないからこそ、
長期的にはアメリカドルに弱気です。

もはや借金まみれのアメリカが取れる選択肢は
下記の3つのうちのどれかになります。

1. 歳出を大幅に、本当に大幅にカットし、今すぐ借金を減らす方向へ舵を切る。

2. もう、借金は返せない。デフォルトして借金を踏み倒す。

3. 問題は難しいので、見ないふりをして借金を増やし続ける。

「1」の選択肢を取った場合でもこれだけ増えた借金を
減らすことは難しいでしょう。
今年の夏、14.3兆ドルの壁を超えたアメリカの借金は、
歳出の数%を削ることさえ議会でもめにもめて、
結局問題は先送りされてしまいました。

アメリカが返せないことを認めれば「2」の状況になります。
米国債は紙くずとなり、キャッシュに逃げ場を求め、
アメリカドルが強くなるでしょう。
しかし、今の資本主義市場経済を作り上げてきたアメリカが、
世界経済の基盤ともいえる米国債のデフォルトを
宣言できる勇気があるでしょうか。
私はアメリカがどんなに借金を返せないと分かっていても、
デフォルトを認めることはしないだろうと思います。

そして、結局は「3」を選ぶことになります。
選ぶというか、「1」も「2」も実行できないので、
「3」になってしまうでしょう。

さらなる借金を続け、
さらにお金を刷り続けるということです。
スマートなマネーは余計に実物資産に
流れていくことになるでしょう。

もし、他の答え(選択肢)があるのであれば誰か教えてください。