預金をしていれば金利が付きますが、
金はモノだから保有していても金利が
つかないというのが世間の常識だと思います。
しかし、金でも金利をつけることが可能です。
金を貸し出すことによってそれに対する金利をもらうのです。
その金利を金リース・レートと言います。
金リース・レートはJPモルガンによって開発されました。
金リース・レートが開発される前は、
各国の中央銀行は金を保有していましたが、
その金には金利が付きませんでした。
さらに80年代から90年代にかけて
金価格は下落を続け、
一時は中央銀行が金を持つ意味はないとさえ
言われた時代がありました。
そういう中で、金を貸し付けて金利をつけようと考えたのです。
頭いいですね、JPモルガン。
では、誰が金を借りるのでしょうか?
鉱山会社や宝飾業者です。
鉱山会社や宝飾業者は価格が高いうちに金を借り付けて、
市場で売ってしまいます。
そして、金価格が下がった時に生産した金で
借りた金を返却するということです。
中央銀行は金を貸し出して、
金に金利が付いて返ってくれば損はしません。
(貸し付けた金が必ず戻ってくるとは言い切れませんが。)
しかし、鉱山会社の意に反して金価格が上昇した場合、
鉱山会社は本来得られる利益よりも
低い利益しか得られないことになります。
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