2011年11月1日火曜日

アメリカのマネタリーベース推移

マネタリーベースとは、
現金通貨と民間金融機関が保有する
中央銀行預け残高のことです。

こういうとちょっと難しいですが、
通貨供給量といえばわかりやすいでしょうか。

要は、どれだけお金を刷ってるかっていうことです。

下のグラフは、FRBが公表している
過去10年間のマネタリーベースの推移です。


重要なことは、このグラフはしっかり公表されて、
誰もが見ることができるということです。

もちろん、ほとんどニュースでは取り上げられませんが。。

リーマンショック以前は8,000億ドル程度だった
マネタリーベースはそれ以降に急増しています。

今では、過去の4倍に届くほどのお金を刷りまくっていて、
過去の量に戻るどころか、
それ以降も増加傾向にあるのです。

このお金の刷りまくりの状況を知っていて、
ドルを持ち続けることができるんでしょうか。

ドルをたくさん刷れば、それだけドルは減価します。
口座にドルは変わらずに存在するかもしれませんが、
ドル全体の総量が増加することによって、
1ドルの価値は減っているのです。

ドルが安くなって行くのは必然です。
(とはいえ短期的にドル高の予想は変わっていません。)

これはある意味、泥棒よりも厄介です。
経済に関心のない人はドルの価値が減っていることに
気づきもしないのですから。
そして、気づいたときにはもう手遅れなのです。

その頃には、ドルはもう使い物にならなくなっているでしょう。
その他の紙の通貨もドルとさほど違いはありません。

だからこそ、私は政府に、中央銀行に
腹を立てているのです。

まじめに政府(通貨)を信頼し、
預金していた人が一番損を被るのです。

親しい人たちがそうなるのを見たくはありません。

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